こんにちは。
(株)チャイルドケアサポートの土屋みどりです。
みどりの小部屋では、子育て・保育・教育に関することをゆるやかにつぶやいていきます。
「優しい子に育ってほしい」
そんな想いを抱くこと多いですよね私もそうです。
ところでその「優しさ」って何でしょう
いかにして学ぶのでしょうか。
「お友達に優しくしようね」という教えが、「優しさ」に繋がっていくものなのでしょうか
そう考えていた時、こんな言葉に出会いました。
東京女子医大で超未熟児の医療を長年やっていた仁志田博司先生という方の、「人はいかにして優しさを学ぶか」についての言葉です。
人生のスタートの乳幼児期に母親の胸に抱かれ、世の中に絶対的に自分を受け入れてくれる人がいることを心に刻み込むこと。自分以外に自分に思いを馳せてくれる人がいることを学ぶ。
日々の生活の中で、人と人との連続を本能的に感じとることが他人への思いやりとなり優しさを学ぶ。
「全ての人間にとって、赤ちゃんは自分の過去であり、老人は自分の未来の姿であり、障がい者は自分の分身であることを知ること」により、「他者に思いを馳せる感性としての優しさ」が育まれていく。優しさの根源は、他者を自分の連続性の中でとらえることと、自分自身が親や保育者など大人に十分優しさをかけられた経験の中にある。
私は改めて、目の前の子どもを(たとえいくつになっても)惜しみなく抱きしめたいと思いました。
それと同時に、よくある子どもの姿を思い出しました。
他の子の様子をただただジーッと見つめる姿。
「エンエンないてるね」と眉をしかめる姿。
「ピーポーピーポーどうしたんだろうね。おケガかな?」と気にする姿。
などなど...
それに対し、「そうだね~」と流したり、「ほらほら、○○するよ」と他事をせかしたりなどとよくしていたなぁ
どれも全て、子どもなりの他者への大きな興味であり、他者の気持ちを自分に取り込み想像しようとしている表れなんですよね。
子どもが見つめる先にある気持ちを、一緒に感じてみる。
その時、「可哀そうだね」とこちらが決めつける必要はきっとなく、
「本当だ、泣いているね。どうしたんだろうね。」と一緒になって想像してみる。
それが「他者を自分の連続性の中でとらえ」ようとすることに繋がり、
「他者に思いを馳せる感性としての優しさ」が育まれる原点なのかもしれないなぁと思います
お読みいただきありがとうございました!
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