こんにちは。
(株)チャイルドケアサポートの土屋みどりです。
みどりの小部屋では、子育て・保育・教育に関することをゆるやかにつぶやいていきます。
こちらのコラム、100回を迎えました。ありがとうございます
多くの園児さんや2人の我が子の成長を日々見つめ、勉強しつつ綴ってきました。
それらを経て改めて、1歳までの「土台づくり」の大切さを感じます。
そしてその後何歳になっても、形変われど「土台づくり」に立ち返りたいなと思っています。
今日は、1歳まで、そしてそれ以降の、「これだけは抑えたい、土台づくり4選」を考えたいです
まずはおよそ1歳まで。
1.たっぷりの触れ合い・語りかけ
2.腹這い
3.手掴み食べ
4.早寝早起き
この時期は、あれこれ考えすぎず基本を十分経験できればそれでいいのではと思っています。
1は、情緒の安定や自己肯定感に直結。
やってやり過ぎることはなく、逆に欠いては人間らしく生きられない。
実際に愛着に関するかつての実験で、「衣食住がしっかり与えられていても、触れ合いや語りかけが一切なければ子どもは発育不全で亡くなってしまう」という残酷な結果が出ています。
2に関しては、呼吸に十分気をつけた上で、赤ちゃんが嫌がらなければ、歩き出すまでできる限り腹這いがいいと思っています。(寝る時は仰向けで)
なぜなら進化の過程でヒトは元々両生類。両生類は腹這い。だとすると立つ前のナチュラルな姿勢って、仰向けではなく腹這いではないかと想像がつきます。
存分に這うことで、必要な腹筋背筋体幹が養われ、それがあってこそ自然とバランスよく立ち上がり、歩き出す。
逆に腹這いが足りないと、立ち方や歩き方が不安定になりやすく、その後の運動能力にも多少なりとも影響しやすいと言われます。
またお座りも自分で獲得したのちはいいですが、それまではムリに補助して座らせたくないなと思っています。
3の手掴み食べに関して。
「食事に意欲のない子ども」の増加が懸念されていますが、そもそもその原因の1つは傍にいる大人の働きかけかもしれません。
食事というものに初めて出会い、覚えていく離乳期。
心地よく楽しい時間にするのは大前提ですが、それ以外に超大事なこと。
食事というものを「ただ座っていればスプーンで口に運ばれてくるもの」と覚えるか、「自分で手を伸ばし自分で口に入れるもの」と覚えるか。
前者で覚えた子が、急に自分で食べなさいと言われても、なんのこっちゃと何もできないかもしれません。それを「意欲がない」と捉えられかねない。
一方出会った時から後者で覚えることで、自然と食への意欲が育まれます。
何より、自分で食べるのって楽しい。楽しいからもっと食べたい。
汚すのもこぼすのも、本当に一時。子どもはすぐに食べ方を感覚で覚えていきます。
食への意欲は何事への意欲にも繋がると思っています。
4の早寝早起きは、「情緒の安定」「成長ホルモンの分泌」「記憶や刺激の整理・吸収」などのためにも重要。
我が家では、できれば19時台、遅くとも20時半までには...と頑張っています。
また、1歳以降何歳になっても、形変われど「土台づくり」には立ち返りたいと思っています
土台なくして知育だなんだと積み上げても、やがて崩れてしまう。
土台がしっかりできていれば、焦らなくても後からの努力で力はメキメキついてくる。
何事も、立ち返るは基本のキだなぁと感じています。
お読みいただきありがとうございました!
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