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ほいくえVoice

【vol. 54】記憶に残る先生に!

更新日:2024.8.28|13(2週間) / 66(累計)

A先生
30代 幼稚園教諭12年 企業主導型保育4年
企業主導型保育勤務
 
―A先生が現在の保育園にお勤めになったきっかけを教えてください。
 
養成校卒業後は、私自身が幼稚園出身ということそして教育に興味があったこともあり、保育園ではなく幼稚園に就職しました。そこで12年働いていたのですが、12年もいるとそれなりのポジションになり、新しい学びの機会が少なくなったと感じて一旦幼稚園を辞めました。。
 
―辞めた後すぐに保育園に就職したのでしょうか?
 
幼稚園を辞めた後は、少し旅行などもして休暇期間を取っていたのですが、そろそろ就職をと考えハローワークに行ったときに、今からOLになるよりは、これまでの経験を活かして保育園などで働いた方が良いというアドバイスをもらい、保育園で就職できるところを探しました。
 
―そこで今の保育園に就職したとのことですが、今の保育園に就職した決め手は何でしょうか?。
 
保育園というものをあまり知らず、それこそ認可とか認可外とか企業主導型とか全く知らなくて、更に言うと0歳~5歳までの保育園が良いとか0歳~2歳までの小規模が良いとかもなく、勧められたところを面接して印象が良かったので就職したところが今の保育園って感じです(笑)
 
なるほど。で、実際に0歳~2歳のお子様の保育をしてみていかがですか?
 
幼稚園とは全く違いますね。やはり3歳~5歳までのお子様を見るとなると、時には声を張り上げないといけない場面もあるんですが、今は全くそれがなく、穏やかでいる分園児たちを可愛いと感じることが多くあります。
 
―では、保育園に就職して一番苦労した点をお聞かせください。
 
まず子どもの発達段階を覚えることが難しかったです。それと幼稚園の頃は、就労証明書とか保育認定書みたいな書類は必要なく、上司が管理していてノータッチだったんですが、今それも少し覚えないといけなくて、それも苦労した1つです。
 
―約4年、保育園で働いてみて保育の業界に何か課題を感じたことありますか?
 
少し話がずれちゃうかもしれませんが、『子ども主体の保育』と言われる場面が増えたように感じます。例えば子どもたちのやる気を尊重しましょうなどです。幼稚園の頃は、先生が「これするよ」や「あれするよ」ってみんなをまとめながら発表会など行事ごとを進めていたのですが、子ども主体っていうことを考えると今までのやり方ではいけないとも感じております。
最近では子ども主体ということがクローズアップされることが多いため、今私たちが保育園で実践していることが本当に正しいのか?という不安や、小学校に行ったら時間割がある型にはまった授業をするのに、保育園で主体性を重んじるばかりの生活をしていて子どもたちはついていけるのだろうか?みたいな不安を時々感じることがあります。
 
―確かに。今「子ども主体」という言葉が独り歩きし過ぎている感じはしますよね。
 
はい、本当にそう思います。ただ今までの教育から変わっていかないといけないのも事実なので・・・難しいです。
 
―では最後の質問です。今後の目標とか夢とかありますか?
 
夢・・・ですか。目標と言えるのかわかりませんが、子どもたちの記憶に残る先生になりたいなとは思います。幼稚園辞める時は「辞めないで欲しい」といった言葉や子どもたちが寂しがってくれるなど信頼関係をしっかり築けて頼ってもらえていたのだと思える言葉を頂いたので、そういう意味では幼稚園で記憶に残る先生でいられたと思うんです。それは今後も同じように思っていただけるように続けたいと感じてます。でも今の保育園は2歳までなので、子どもの記憶に残るかというと微妙ですが、保護者の方の記憶には残りたいなとは思います。
 
A先生は、気さくで明るくてとても話しやすい素敵な先生でした。そしてインタビューの最後に聞いたのですが、インタビュー前日に入籍したとの事、おめでとうございます!
記憶に残る先生でありたい・・・という言葉が印象的で素敵でした。
A先生インタビューにご協力いただきありがとうございました。
 
 
(2024.7 聞き手・編集:前嶋)
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