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みどりの小部屋【vol.8】腹這いやハイハイをたっぷりしよう

更新日:2021.6.25|1(2週間) / 239(累計)

みどりの小部屋【vol.8】腹這いやハイハイをたっぷりしよう

こんにちは。

(株)チャイルドケアサポートの土屋みどりです。

 

みどりの小部屋では、子育て・保育・教育に関することをゆるやかにつぶやいていきます。

 

 

今回は腹這い・ハイハイの大切さをお伝えします。

 

可愛い我が子の成長。つい早く見たいと思うことありませんか?

お座り、たっち、あんよ、早く見たいな~

早くしてくれると助かるな~

 

私も思ったことあり、お気持ちわかります!

ただ、その「早く」が後にお子さんの成長へ不都合を及ぼす危険もあるようです…(><)

 

 

子どもの成長には連続性があります。一足飛びにいくことはなく、次へ進むために必要な準備段階があります。その時期に、補助イスや歩行器を長い時間使用し続けるとどうでしょう。その経験は自分で獲得しているのではなく、いわゆる「やらされている」状態です。まだ準備ができていないわけなので、体のどこかに無理が生じています。結果的に早く歩けるようになったとしても、足の出し方がスムーズでなかったり転びやすかったりするなど長い目で見てマイナスに繋がってしまうこともあります。

 

また、十分な腹這い姿勢を経験したのちにずり這いやハイハイを獲得するのですが、その時期にお座りばかりになってしまうと、移動手段として“いざり”(座りながら移動する)を覚えることもあります。しかしハイハイは素晴らしい全身運動です。両手足の滑らかな動かし方を覚え、腹筋背筋を鍛え、歩けるようになってからも転んだ時に両手を出すのがスムーズになりケガの減りが期待できます。そのハイハイをせず、または経験が不十分で歩行に移ってしまうと考えると、重要なものがポコンと抜け落ちる気がしてしまいます。

 

 

それからもう一つ大切なこと。それは、子どもの成長を前倒ししない分、その時々に必要な経験は十二分にできるようにするということです。

 

生後すぐは仰向けに寝ていることしかできないと思われるかもしれません。でも実はその時期から腹這いを取り入れるといいのです。息ができるようにだけは気を付け、10秒足らずのスタートです。もちろん初めは顔が上がりません。でも続けていくと次第にグーンと顔を持ち上げ、長い時間腹這いの姿勢を楽しめるようになってきます。体幹の鍛えや脳の刺激につながります。

 

腹這いをしっかり経験せずに月齢を重ねてしまうと、体が重たくなってきて、やろうにも苦しく泣いて嫌がることもしばしば。そうすると余計経験が不足してしまいます。すでに腹這いを嫌がるお子さんには、ぜひまずは少しの時間からでいいので一日何度も取り入れてみてください。次第に慣れて楽しめるようになります。活発に動けるようになってからはなかなかできなくなる姿勢なので、適齢期に十分取り入れられるといいかなと思います。

 

ところでハイハイを十分に経験できる環境作り、自身の狭い家では難しかったのを覚えています。できればすぐにつかまり立ちができる棚のない、広い場所が一番なのですが、家の中ではなかなか…そんな時は広い子育て広場や芝生の公園などに出かけました。また、家では布団やクッションで山を作り上り下りできるようにすると、より工夫した体の使い方を覚えるには良いかもしれませんね。

 

 

子どもは心配せずともいつの間にか成長していきます。なので焦って早くと促さなくて大丈夫!その代わり、今必要な姿勢や動きを十二分に経験させていく。そうやって自然と訪れる成長に備えたいですね。

 

そして何より、今しかない可愛い姿を存分に楽しんでくださいね!

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

☆保育に関するお困り事・ノウハウは、保育現場での体験の共有サイト<ホイクタス>の方にも多く載せられています。私も運営協力者として登録しております。どうぞご活用くださいませ。

 

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