こんにちは。
(株)チャイルドケアサポートの土屋みどりです。
みどりの小部屋では、子育て・保育・教育に関することをゆるやかにつぶやいていきます。
「オランダの子どもは世界一幸せ」
私がコーチングに出会ったきっかけとなった言葉です
それは子どもの幸福度ランキング(ユニセフ・2020)で世界1位(先進国・新興国38か国中)だったことを言っています。
いくつかの項目の総合順位なのですが、特筆すべきは主観的幸福度(精神的健康)。
オランダの実に95%の子どもが「自分の生活に満足している」「自分は幸せだ」と感じているということです。
一方日本は、総合順位は20位、なかでも主観的幸福度は37位(下から2番目)だったんです。
もちろんこれで幸福度を計りきれるとは思えませんが、軽視できない結果ではある気がします。
経済的な豊かさ、進んだ医療、学力、それらも指標の1つ。
でも何より肝心なことは、自分自身が生活に満足し幸せだと思えているかどうかじゃないでしょうか。
オランダの子どもたちを「自分は幸せ」と思わしめるものとは一体何だろう
そこで出会ったのがコーチングでした。
オランダの家庭教育・学校教育の土台がコーチングなのでした。
コーチングとは、相手が目標を自分で決め、自分の力で行動できるようサポートし続けるアプローチ法。
自分軸 (自分の信念なるもの。自分で考え、自分で決め、自分で行動に移し、自分で評価する)で行動できるようになることを目指します。
それを知り、私はこれまで人の目を気にして他人軸で生きてきたなぁと痛感。
ある意味衝撃的な出会いであり、もっと早く出会いたかったなぁと感じました
最近の社会問題として、
「やりたいことが分からない」「教わってないからできない」と呟く若者
「言われたことしかやらない」と嘆く上司
といったことが言われます。
でもこれって、実はしょうがないところがあるのでは。
そう言われる若者たちは、子どもの頃からどれだけ「失敗したっていいよ、自分で考え自分で行動してみよう」という機会を得てきたのか。
もし「正解」ばかりを与えられてきたならば、社会に出て急に「自分で考えろ」と言われてもできないのは無理もない。
それまではもしかして「優等生」だったかもしれない。
でもそこで初めて大きな無力感を感じてしまうのです。
だからこそ、幼い頃から自分軸を育て、「自分で考え、自分で行動に移し、振り返り、また行動する...」といった経験が存分に必要だと思うのです。
「自分の課題は自分で考え解決できる」と思え、自分を信じられることが、本当の意味で自己肯定感が高い状態なのだと思います。
そしてそれが、「自分が好き」「自分は幸せ」という気持ちに繋がるのかと思います
人生のスタートに立つ子どもたちの「コーチ」である親や保育士が、まずは自身の自己肯定感を高める。そして子どもたちの内側に眠る無限の可能性を引き出すサポートをしたならば、未来はずいぶん明るくなると感じます。
まだまだ勉強中の身ですし、コーチングは簡単に語りきれるものではありませんが、これからもみどりの小部屋で少しずつ詳しくご紹介していければと思います
お読みいただきありがとうございました!
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☆2021.7.19(月)企業主導型保育連盟主催の保育士会にて、コーチング講座に登壇させていただきました。
☆保育に関するお困り事・ノウハウは、保育現場での体験の共有サイト<ホイクタス>の方にも多く載せられています。私も運営協力者として登録しております。どうぞご活用くださいませ。