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天才を育てるために必要な感性脳の教育とは

更新日:2023.1.5|1(2週間) / 45(累計)

天才を育てるために必要な感性脳の教育とは
天才を天才たらしめる、感性脳とは
脳はその持っている機能から、「論理脳」と「感性脳」に分けることができます。
一般的に頭がいい人というと、理路整然として、論理的な志向ができる人というイメージが強く、論理脳が発達している人を思い浮かべますね。
しかしむしろ「感性脳」の活用が、天才とそうではない人を分けていると言います。
今回はそれをご説明させていただきます。

人間性と脳との関係とは
脳は、しばしば氷山にたとえられます。
氷山は、通常は水面の上に出ている部分しか目に入りませんが、実際には水中に大部分を隠していますよね。
脳においては、この水面の上に出ている部分が、表面的知性である「論理脳」に、水中に隠されている部分が潜在能力である「感性脳」に当たるのです。
従来の教育は、この水面の上に出ている論理脳にばかり必死になり、水中に隠されている感性脳には目を向けてきませんでした。
しかし、脳の十年と呼ばれる90年代には脳科学が飛躍的に進歩し、たくさんのことが明らかになったのです。
そのなかで、本当に能力を発揮することができる人は全脳を使っていると言われるようになりました。
今までは重要とされてこなかった、潜在能力である感性脳が、とんでもない力をはらんでいることがわかったのです。

感性脳の重要性とは
脳科学の研究の結果、ノーベル賞を受賞するようないわゆる「天才」と呼ばれる人々は、論理的な事柄であっても、感性脳を使って取り組んでいました。
こうして、潜在能力である感性脳が、大きな注目を集めるようになったのです。
論理脳と感性脳の両方、すなわち全脳を使えるということは、人間性におけるさまざまな分野での豊かな発達を意味します。
IQと呼ばれる知性はもとより、EQと呼ばれるやさしさや思いやり、SQと呼ばれる社会のルールを守ることができる能力が発達し、全人格的な人間性が育まれるのです。

感性脳が発達しているイルカの事例
イルカは感性脳を中心に使っていると言われています。
イルカの群れを調査している研究者によると、仲間のエサを横取りしているイルカが見当たらないのだそうです。
右脳は、共に生きようとする共生の脳です。
自分と他者との間に境界線を作りません。
共生の脳を中心に使っているイルカは、隣のイルカがエサを食べると、自分が食べたのと同じような喜びを得ることができるのだそうです。
イルカの群れには、リーダーがいません。
イルカは、個々で生きているのではなく、群れ全体が大きな一つの生命として生活しているのではないかと推察されています。

人間も感性脳を備えている
人間もまた、このような共に生きようとする本能を感性脳のなかに備えています。
人間は本来、強い思いやりを持つ優しい生き物なのです。
争いが生じるのは、利き脳が左脳になってしまうことで、自己と他者の間に論理的な境界線が生まれてしまっているからなのです。
したがって感性脳の発達は、優れた人間性をも育みます。
超一流の人物は、人格的にも優れている方が多いような気がしますよね。

ソクラテスさんの時代のギリシャで「道徳をいかに教えるべきか」という論争があったとき、道徳は教えるものではなく、本来持っている“善なる心”を思い起こさせてあげることだ、という結論になったそうです。

私たちも全脳を開発することによって、子ども達本来の”徳の心”を引き出すお手伝いができたらと願っています。
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