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時間と空間が生む安らぎ

更新日:2020.7.15|1(2週間) / 116(累計)

時間と空間が生む安らぎ
 毎日のように新聞に折り込みがある。大方は商品の広告であり、両面びっしりと色鮮やかに魅力的は言葉で紹介されている。それらを買い求めた家の中には、様々な商品が散らばり、雑然としている。片付けたいのだが、片付ける空間がない。だから「捨てる工夫」という本がベストセラーになったり、「断捨離」という新語が生まれたりしている。
 
 衣類は需要を上廻って大量に溢れ、食料品も山と積まれて売れ残り、食べ残され、やがて大量に捨てられてごみとなる。「ごみ減量推進委員」という委員を置く自治体もある。現代の日本は、物と情報が溢れるほどに豊かである。

 この豊かさの中で、現代の人々の心が安らいでいるかと言えば必ずしもそうではない。子供のいじめや非行や不登校や学力と体力の低下問題なども中々解決しない。

 様々な物や事柄に対して、「整理、整頓」が大切な時代である。本当に必要なもの、必要な事柄を精選し、時間的にも、空間的にもゆとりのある、すっきりとした生活に切り替えていくべきだ。そのことによって心に安らぎを生み、雑多な事から解放されてのびのびできる。「足るを知れば不足なし」と、古人は心の在りようを訓している。欲望のコントロールが幸せを約束するのである。
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