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ほいくえVoice

(特別号)【学生Voice vol. 3】積極的にいこう

更新日:2022.3.28|4(2週間) / 144(累計)

璃伶(りれ)さん
保育学生(短大1年生)
 
―SNSで保育に関する発信を始めたのは最近だとお伺いしました。どんなことを考えて始められたのでしょうか?
 
授業や日常では受けられない学び、刺激を受けたいと思ったのが一番です。講義も実習も半分のところまできて、一年後には保育士として勤務します。情報を吸収して、経験を豊かに積み上げて、「自分はこういう保育がしたい」と胸を張って話せるようになりたい。インプットとアウトプットのために、SNSで保育者の方々と繋がりたいと思いました。実習スケジュールが延びてしまい、外出やアルバイトをするにも制限があるということも、関係しています。
 
―外出や実習前のアルバイトも控えるよう、養成校から言われているとか。
 
県外へ外出するとその後数日間登校できず、そうすると単位が取れない、進級や卒業できない、みたいなことも起こってきてしまう。なので、あまり自由に動けません。本当はたくさん保育園を見学して、アルバイトやボランティアもしたいのですが…。
 
―現場を見る機会として実習も経験されたとお伺いしましたが、いかがでしたか?
 
「子どもってかわいい」から「子どもってすごい」に印象が変わりました。昨日できなかったことができた、その場面に立ち会えたときには発達の速度や可能性を肌で感じ、感動を覚えましたね。その裏には保育者の援助、アレンジ、工夫があり、そこもすごいと感じました。例えばお箸に馴染めるよう「3本指でパクパクする運動」を楽しめる形で、日常の遊びに取り入れてみる。そういう援助ができる保育士になりたいと強く思いました。
 
―実習から、なりたい保育士像も見出したわけですね。
 
発達に関する知識が頭にあって、プランを考えて、それを日常の保育に落とし込んでいく。地味かもしれませんが、それぞれが重要で大事なことだと思います。
 
―璃伶さんが実習中に心がけていたことはありますか?
 
「積極的にいこう」ということです。子どもたちには自分から関わっていかないと学べないですし、保育者の方とも話をしないと、限られた実習期間で関係は築けません。掃除の場面で初日は流れや様子を見るだけでも、翌日は「箒でここ掃きましょうか?」と言ってみる。やらずに怒られるより、やろうとして「ああそれは大丈夫」と断ってもらったほうがいいなと。たとえ自分の言動が間違いだったとしてもフォローしてもらいやすくなる、「この学生、意欲的だな」と好感を持ってもらいやすくもなると感じています。
 
―璃伶さん、燃えていますね!ちゃんと休んでいますか?
 
家では低燃費というか、省エネモードです(笑)
 
―進路も考え始めたとのことですが、どんな保育園で働きたいですか?
 
保育者同士が仲のいい職場がいい。自分のような新人保育者は熟練じゃない代わりに、アイディアは生み出しやすいかもしれません。そのアイディアの粗いところを、先輩保育者の方が経験やスキルで磨いて丸くしてくれるような、「明日はこういう保育がいいのかな」とお互いに意見やアドバイスを出し合える職場で働きたいと思います。
実習生の緊張すら感知できる子どもたちなので、職場の人間関係の良し悪しも感じ取るはずなのですよね。そう思うとみんな笑顔で、優しくて、意見が交わせる保育園は子どもにとっても大人にとってもいい場所になるのかなと。
 
―現場に出ることで、楽しみなことはありますか?
 
実習は2週間ほどなので、正直なところよく分からないまま終わってしまうんです。子どもたちの名前をようやく覚えて、仲良くなれて、「おにいさん先生〜」と懐いてきてくれた頃にさよなら〜となってしまう。保育士として働くときにはもっと深い関係を築くことができる、発達を見守れる、支援できると思うと、そこが一番楽しみです。
 
【璃伶さん×保育のひとコマ】
これは、私の通学カバンに付いている「イライくん」です!私が入学してから雨の日も風の日も私のことを見守ってくれている子です^^*
学校で低燃費モードになった時に、イライくんを見て頑張れてる私のお守りです!(璃伶さん)
 
璃伶さん、この度はありがとうございました!エネルギッシュな姿に励まされた気持ちです。きっと璃伶さんと関わる保育学生の方、保育者の方もいい刺激を受けているのではないでしょうか。素敵な保育士になられることを、心より応援しています!
 
璃伶さんのTwitterはこちら
 
(2022.3 聞き手・編集:鏡味)
 
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