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ほいくえVoice

【vol. 33後編】些細なことでも、ありがとう

更新日:2022.5.23|3(2週間) / 166(累計)

なっとさん
20代 保育士歴3年目
小規模認可保育施設勤務
 
なっとさんのインタビュー前編はこちら
 
前編では新卒で入職した保育園が合わなかった、というお話が出ました。転職活動はどのようにされたのですか?
 
今の職場はアルバイトを経て、転職しました。就職活動の際に最後まで悩んでいた保育園で、仲のいい同級生が入職していたので話もよく聞いていて。まずはアルバイトで働かせてもらいました。
 
前編でお話されていた「現場に自分の身を置いてみて、合うのか合わないのか見る」を、まさに実践された形ですね。素晴らしい!
 
その保育園でアルバイトできる日が限られていたので、別の保育園でのアルバイトも掛け持ちしました。そちらは企業主導型保育で、これから開園というタイミングでした。0から保育園を作り上げる楽しさも大変さも、貴重な経験ができたと思っています。
 
―保育園を掛け持ちしている保育者の方の話ってあまり聞かないです。大変ではなかったですか?
 
もう、めちゃくちゃ大変でした…!ただ掛け持ちしてみて良かったことも。出会える保育士も倍で、どちらの保育園の良し悪しも見られて、いい意味で比較できたことは良かったです。あちらの園で学んだことをこちらの園でアレンジしてみる、実践してみる、ということができたり、いろんな先生の保育の引き出しを盗んだりして、学びになりました。
 
―働きながら学ぶ、学ぶながら働くイメージですね。そして今の職場で正規職員になられた、と。いかがですか?
 
とってもいい職場だと思います。いまの職場の大好きなところの一つは、職員の距離が近いことです。園長は面接でも「人間関係を悪くしない」「悪口はきつく禁止している」と明言しています。主任の人柄もよく、職員からの信頼も厚い。些細なことに「ありがとう」を伝え合う文化も、伝えられると嬉しいですし、私も伝えたいと思えます。
 
―保育者同士の「ありがとう」が飛び交っていたら、子どもたちにも良い影響があるのかな〜と思いますね。
 
そうなんです。1歳児の園児がお友達に「ありがとう〜」と伝える場面もありますね。
 
―なんと微笑ましい。子どもって本当に大人の姿を見て育つのですね。なっとさんは保育士としての目標など、あるのでしょうか?
 
現場で経験を積んだら、大学院に進学して保育を学びたいという目標があります。
 
―元々そういったプランはあったのですか?
 
いえ全然!先ほどのアルバイト先の話になりますが、環境設定するにしても知識が全然足りない、大学で学んできたつもりでもまだまだ知らないことが多いと痛感しました。感覚だけではなく、体系立てて理論的に、保育の構造を理解してみたい。そのためには現場経験を積んだ後、学べる環境に身を置きたいと考えています。
 
―なっとさん、本当に保育を学ぶことが好きなのですね。
 
勉強は好きじゃないです(笑)でも、子どもを育てることって自分と向き合うことだとも感じています。子どもたちには好きなことを見つけて、強みを伸ばして人生を豊かにしてほしい。だったら保育者の私も、興味があることは目一杯やってみたい、そうあるべきだと思っています。
 
なっとさん、貴重なお話をありがとうございました!学ぼうという気持ち、姿勢がとても伝わるインタビューでした。一年目のときは職場でのコミュニケーションに悩んだこともあったそうですが、相手の話をよく聴く、自分にはない保育の知識、引き出しを教えてください!の気持ちで、心で聴くコミュニケーションを心がけているそう。心で聴いて、実践に移して、どんどん素敵な保育者になっていきますね。今後のご活躍が楽しみです!
 
【なっとさん×保育のひとコマ】
きのこブームだった子どもたちがよく散歩に行く森の中で発見したのですが、実は真ん中あたりにめちゃくちゃ大きいしいたけがあります…笑
わかりますか…?大人の顔くらいはあって子どもより興奮していました。(なっとさん)
 
なっとさんのブログTwitterはこちら。
 
(2022.3 聞き手・編集:鏡味)
 
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