晴陽さん
30代 保育士歴4年目
私立認可保育園勤務
晴陽さんのインタビュー前編はこちら。
―異業種から保育を学び、保育園に入職するときは30代だったとお伺いしました。就職先はどのように探したのでしょうか?
転職サイトを見て、本部も現場も見て、ときに保育に入りながら比較検討していました。いまの職場は本部、園長、現場の対応や話す内容も感じがよく、納得して決められたような感じです。
―保育園と話をするなかで、気にしていたことはありますか?
私が保育士になったきっかけは、「甥が発達障がいかもしれない」から始まっています。在学中は放課後デイサービスでアルバイトもして学びを深めていましたが、保育士になったらまずは広く保育というものを吸収したいと思っていました。なので、まずはそれが叶う場所なのかな?ということ。
それと保育園にいる、発達障がいやグレーだと思われるお子さんに対して、どのような保育をしているのか、心がけていることや考え方に関する質問もしていましたね。
―印象に残っている保育園はありますか?
これは悪い意味で印象的だったのですが、園長先生が保育現場を見せてくださった際、「ぱっと見て、わかりますよね?」と言ったんですね。唐突でなんのことか一瞬わからなかったのですが、「この保育風景を見て、どの子が障がいを持っている子なのか、わかりますよね?」という意味合いだったんです。子どものことをそういう風に見ている方なんだと思ったら、ここで働くのはないなぁと思いました。子どもに対しても、職員に対しても、大切にされているのかな?と心配になってしまって。
―現場を見て園長と話すって、大事かもしれませんね。
本部も現場も、どちらも見てほしいです。金のネックレスをぶら下げた強面の人が出てきて、その人が社長と知った時には、驚いたこともあります。ものすごい厚化粧のおばちゃんが「保育担当です〜」と出てきて、これまた驚いたこともあります(笑)
実際に会って話してみて、自分と合うかどうかのフィーリングは見たいです。
―いい職場を見つけられて何よりです。晴陽さんは同じ法人の中で、現在2つめの保育園で勤められているのですよね。
2年前に新設した園に、オープニングスタッフとして異動しました。開園前の準備を始めて、いざ4月に開園したらすぐコロナ休園になってしまいましたが。
―2年前の春ってそうですよね、わが家もまるっと2ヶ月間自宅で子どもたちと過ごしていました。
園児もご家庭も職員も初めましての状態でしたが、何かできることはないだろか?と職員で考えて、試行錯誤しながら子ども向けの配信も始めました。ご家庭でできる遊びや製作を紹介したり、絵描き歌とか、いろいろやりましたね。そのうち職員向けの動画配信も始まりました!
―職員向けの配信とは?
職員が楽しめる動画も作ろうよ、という声がどこからともなく上がったんです。とんとん相撲を職員同士で本気で対戦したり、運動不足解消のエクササイズ、リンパマッサージのやり方など、職員が各々シェアしたいことを面白く、配信するという。
―和気あいあいとして、とても楽しそうです!晴陽さんは今後もこちらの職場で働くご予定でしょうか?
実は転職も考えています。やっぱり障がいを持つ子どもの手助けがしたい、家庭により密接した働き方をしてみたいという気持ちがあるんです。放課後デイサービスや児童発達支援施設の見学に行ったり、ベビーシッターの働き方を模索してみたり、考えて動き出しているところです。家庭での子どもの様子をじっくり聴いて、連携を取りながら保育をして、子どもも保護者も「生活しやすくなる」、そんな手助けができる保育者を理想としています。子どもに関わる仕事を続けていきながら、いつかそういった場作りもしてみたいと思い描いています。
晴陽さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました!フットワークの軽さと、明るさと、「いつだって大切な人を支えたい」という温かな気持ちを感じるインタビューでした。
【晴陽さん×保育のひとコマ】
お休みの日によっては、好きなアニメの展示会や夢の国へ遊びに行きます!また、冬はウィンタースポーツなど季節問わず体を動かす遊びを友だちとワイワイ楽しく遊ぶことが多いです(*ˊᵕˋ*)(晴陽さん)
晴陽さんのTwitterはこちら。
(2022.9 聞き手・編集:鏡味)