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ほいくえVoice

【vol. 48】すぐに相談できる距離感

更新日:2023.3.13|5(2週間) / 96(累計)

静香さん
50代 保育士歴22年目
企業主導型保育勤務
 
―静香さんが保育士になろうと思ったきっかけはどのようなことでしたか?
 
元々は幼稚園教諭になりたかったのです!というのも、私がお世話になった幼稚園の先生がすごく優しくてとっても素敵な方だったんですね〜。小学生になったときから、ひとすじに「幼稚園教諭になりたい!」と決めていました。
短大を卒業したあと念願の幼稚園教諭になり、出産を機に辞め、子どもが小学校に入ってからは保育園で勤めています。幼稚園よりも保育園で過ごした時間のほうが長くなっていますね。
 
―幼稚園と保育園どちらも経験されて、「働きやすさ」の点ではどう感じていますか?
 
そうですね〜保育園は基本的に共働き、幼稚園は専業主婦のお母さんもいると点は大きいですよね。保育の体制で見ると幼稚園教諭のときは35人を自分ひとりで担任していて、全員分の書類も一人で書いて、結構大変だったなぁと思い出します。保育園だと複数担任で、いまの勤務先では1歳児6人を正規職員2人+αで保育している感じです。小規模な施設なので職員数も少人数となり、一人穴が開く影響は大きくなりますが…複数担任で少人数のお子さんをじっくり保育できる働き方が私には合っていると思います。とても楽しい職場ですよ。
 
―保育園の中でも、いくつかの保育園を経験されたのですよね。
 
いまは定員18名の小さな保育園にいますが、園児数120人超の大きな保育園でも働きました。
 
―保育士として働いている中で、辞めたいなぁと思ったことはありますか?
 
何度かありますね。一度は本当にそれが原因で、年度途中で辞めちゃいました。体調も悪くなってきて、もうダメだと。
 
―どんなことがあったのでしょう?
 
ひと言で表すと園長が決めた保育方針が合わなかったのです。1歳児クラスでの食事介助が禁止されていたり、怪我を防ぐために公園も極力行けなかったり、行けたとしてもブランコや滑り台は禁止など。
 
―1歳児の食事介助をしない、というのが衝撃なのですが。
 
1歳になったら自立を促したい、という園長の独断だったと思います。こっそり介助すると、見回りに来て注意されていました。自分の考えや意見を伝えられていたら、溜め込んで辛くなることも辞めることもなかったのかもしれませんが…当時は誰にも相談できず苦しくなってしまいました。言えない自分じゃなくて、言える自分だったらもっと違ったのかなぁと思うことも。経験年数や役職が上の人が話すことが全て正解じゃない、いろいろなやり方があるということは、若い保育士の方には特に伝えたいです。
 
―職場の若手保育士の方にもそういったお話はしていますか?
 
あんまりそういった話はしていないかもしれません。思っていることや考えたこと、疑問は話してほしいなと思います。あと注意するときの伝え方は気をつけています。「〇〇のやり方もあるんじゃない?」とか「この間こうやって決めたよね」とか、サラッと伝えるようにしています。自分の言い方ひとつで、その人のいいところが損なわれてしまう恐れもあるということもすごく意識します。
 
―静香さんもそのように注意されてきたことがあるのですか?
 
そうですね。若いときに適切にピシャリとひと言で注意してくれる先輩保育士が身近にいました。言われると「ああ直さなきゃ」といい感じに気付くことができて。その先輩の姿は今でもお手本になっています。
 
―いまの職場がとても楽しい!というお話もありました。楽しさの秘訣はどのようなところでしょうか?
 
園長先生も本部や同僚の皆さんも、距離が近くて相談しやすいです。すぐに相談できる距離感は大きいですよね。今年度はひなまつりの担当をしているのですが、そろそろ(インタビュー時は1月下旬)何をやろうかなと考え出したところです。ももいろクローバーZのひなまつりからヒントを得て、子どもたちみんなで踊れたら楽しいかな〜と思いつきで話してみたんですよね。いいんじゃないとか、ああでもないこうでもないとか、みんなで話し合えるって楽しいですし、とっても有り難いですよね。
 
【静香さん×保育のひとコマ】
旦那さんとGWにしまなみ街道に行った時の因島の写真です♬(静香さん)
 
静香さん、インタビューにご協力くださりありがとうございました!記事がリリースされる頃にはひなまつりも無事開催されたことと思います。
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