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≪GRIT-やり抜く力―をご存知ですか?≫
ペンシルベニア大学の著名心理学者、アンジェラ・ダックワース准教授が「成功を予測できる性質」として発表して以来、注目を集めています。
非認知能力の一つでもあります。
ダックワース准教授は、このやり抜く力を「非常に遠い先にあるゴールに向けて、興味を失わず、努力し続けることができる気質」と定義しました。
また、才能とやり抜く力の間には相関関係がないことも明らかにしています。
では、「GRIT」を伸ばすためには、どうしたらよいのでしょうか。
スタンフォード大学の心理学者であるドゥエック教授らの研究によれば、「しなやかな心」を持つ、つまり「自分のもともとの能力は生まれつきのものではなくて、努力によって後天的に伸ばすことができる」ということを信じる子どもは、「やり抜く力」が強い事が分かっています。
ドゥエック教授らの実験では、親や教師から定期的にそのようなメッセージを伝えられた子ども達は、「しなやかな心」を手に入れ、「GRIT」が強くなり、その結果、成績も改善したことが明らかにされています。
あるノミの実験があります。
ノミは、通常1m程上に跳ぶことができますが、50㎝の高さしかない箱に入れ続けると、箱から出した後も50㎝までの高さしか跳ぶことができなくなります。
つまり、制限をかけてしまうと、伸びるはずの可能性も閉ざされてしまうのです。
子どもの一番近くにいる大人は、親・先生です。
子どもの可能性を伸ばすも閉ざすも、親、または先生が子どもにどのようなことを伝えるかによって、決まってくるのです。
「あなたはできる!」と言い続けた子どもと、「どうせここまでしかできないだろう」と思って制限し続けた子どもと、成長した未来が違うことは、明らかですね。
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