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≪合奏がもたらす子どもへの効果≫
合唱、合奏をプログラムに盛り込んでいます。
そこで、幼児期に取り組む合奏は、子どもにどのような影響を与えるのかについて、お話していきたいと思います。
【EQ(感情知能)とHQ(人間性知能)が高くなる】
幼児期に楽器の演奏を習得する子どもは、注意力と感情バランスのマネージメント能力が高くなるという研究結果がアメリカのバーモンド大学より発表されました。
感情バランスのマネージメントというのは「感情知能=EQ(Emotional Intelligence Quotient)」のことで、「自分の感情を上手にコントロールできる。尚且つ、他人の感情を知覚することができる能力」のことをいいます。
指揮者や自分の手など、様々な動きを管理するということで脳は鍛えられ、人間性知能=HQ(Human Quotient)も高くなります。
音楽教育の中でも、特にピアノがHQを伸ばすのに効果的です。
ピアノは目で楽譜を見ながら、演奏部分よりも先の部分を記憶しつつ細かく両手を動かすという複雑な動きが必要になります。
複数のことを同時に処理する行為が、人間の能力を全体的に高めることに効果的なのです。
【運動神経が良くなる】
音楽と運動神経は相反することのように感じますが、幼児期に楽器演奏を習得している人は運動神経も良くなるということが、カナダの大学の研究で明らかになりました。
楽器の演奏には楽譜を見る、音を聴く、指を動かして演奏するという複雑な動きをこなさなければいけません。
そのため、楽器の演奏を習得するということで様々な神経が鍛えられ、動作と知覚との連携がスムーズになり、運動を短期間で習得する能力が高くなります。
【協調性が高くなる】
他の楽器の音や指揮者の振りに合わせようとすることで、仲間との協調性が高くなります。
「自分が」ではなく、「周りと同じ」にすることで、美しいハーモニーを奏でることができます。
自分の意見を持つ事が大事ではありますが、時には協調しながら、同じ目標に向かうことも大事です。
子ども達には、お友だちや先生と一つの目標に向かって気持ちを揃えることや、達成感を感じて欲しいと思っています。
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