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≪自己表現力を高めるには?≫
自己表現力とは、プレゼン力や対話力などが含まれます。
【現代問われている力】
・国際化、多様化の進む社会では自分の意見を持ち、それを効果的に表現する力
・考えの違う人と建設的に意見交換する力
・リーダーには人前で自分の意見を説得力を持って話す能力
これらを総合してコミュニケーション能力と言います。
「こうしなさい」「やりなさい」など一見コミュニケーションと思える一方通行のこれらは、コミュニケーションではなくただの指示、命令です。
世界中から海を渡ってきた人々によって成立している多様性溢れる国家アメリカでは、家庭でも学校でも、幼い時から自分の意見を持ち表現する大切さを教え、自らを表現するプレゼン力、対話力を育みます。
こうした背景から、アメリカのエリート校では、講義のような知識の伝達という一方通行の教育は重視されません。
常に授業では双方向でのやりとりがあります。
発表したり、それに対して質問や反論を交えたりしながらディスカッションを通して学んでいくのです。
それによって自分の意見を伝える力、相手の意見を聞き、それに応える対話力を効果的に鍛えていきます。
では、具体的にどのようにプレゼン力・対話力を鍛えていくのでしょうか。
【プレゼン力を鍛える】
▼伝える力は訓練で上達する
1990年に行われたスタンフォード大学での研究調査によると、自分が知っていることが相手に正しく伝わる確率はたった2.5%です。
人間同士、言いたいことを伝え合うのは本来とても難しいのです。
つまり、伝える力は「能力」ではなく「技術」であり、訓練すれば上達するということです。
子ども自身が発信する機会を多く作ってあげましょう。
▼毎晩夕食時に「今日の出来事」を伝える
プレゼンテーションには、「いつ、誰が、どこで、何を、なぜ、どのように」という5W1Hが織り込まれていることが望ましいと言われます。
これらをシンプルにまとめ、相手に伝えるには「慣れる」ことが必要です。
ぜひ、ご家庭でも取り組んでみてください。
【対話力を鍛える】
▼自由に発言する環境を作る
子どもが自分の意見を言うためには、子どもが安心して話せる環境を用意することが最優先です。
「言うことを聞きなさい」という一方通行の命令文では、子どもから発言する機会を奪い、「どうせ言っても無駄」という諦めを生むだけです。
結果、主体性のない指示待ちの子どもに育つことになります。
自分の思っていることを言ってもいいと思える場所、一生懸命自分の声に耳を傾けてくれる人がいる、そんな「安全」な場所を作ることが不可欠です。
その役割は保育園として重要な事でもあります。
先生が一方的に叱るのではなく、どのようにしたら解決するのか、子どもに問い、子ども自身に「気付かせる」ようにしています。
その方が、子ども自身の脳で理解することができるのです。
子どもの一番近くにいる大人として、子どもの自己表現力を高めてあげるためには、「おしつけ」ではなく、「寄り添う」が大事です。
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