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子どもの創造性を高めるのに重要な『遊び』
創造性というのは、遺伝によって決まってしまうのでしょうか?
それとも、教育で高めていくことができるのでしょうか?
結論としては、生まれながらのクリエイティブなタイプなどは存在していません。
創造性は、遺伝子によって受け継がれる特徴ではなく、技術であり、創造的になること、創造性をより豊かにすることは誰にでも可能なことなのです。
最新の研究によると、創造性とはなにか、われわれの日常や仕事で、ひらめきを得るにはどうすればいいのか、に関して驚くほど具体的な教訓が浮かび上がってきました。
スポーツと創造性は関係しない
スポーツは、子どもの好奇心や創造性を向上させると一般的には信じられていましたが、テキサス大学の臨床学准教授マシューバウアーズ氏の「子どもの創造性とスポーツ」に関する研究内容によると、遊びの要素がないスポーツに関しては、そうではないことが判明しました。
もちろん、スポーツを通して私たちは、献身的なハードワークの重要性、人格形成、リーダースキルなど、さまざまなものを学習できます。
しかし、子どもの創造性という観点でいうと、必ずしもスポーツによって高めるわけではない、ということが明らかになっています。
創造性を高めるのに重要なのは『遊び』
ある研究者は、このことを実証するために調査をおこないました。
計100人の大学生と大学卒業生を対象に「幼少期の遊びや習い事などに関するアンケート」を実施。同時に、彼らにクリエイティビティを測る、代表的なテストを受けてもらいました。
その結果、『遊び』に時間をより割いた人ほど、創造性のスコアが高いことがわかりました。
先ほどのスポーツについても、遊びの要素のあるスポーツは創造性を高めるものの、競技としてのスポーツは創造性を高めはしないということです。
『遊び』には複雑な問題解決が必要
『遊び』が創造性を高めるのは、自己判断やオリジナルのルールを必要とし、仲間同士の対立から生じるさまざまな問題も、自分自身で解決していかなくてはならないからなのだそうです。
ケンカも創造力を高める手段のひとつと言えるのかもしれませんね!
もちろん、遊びの要素がないスポーツが、子どもの創造性を台無しにするということではありません。
マシューバウアーズ氏がいうには、肝心なのは『遊び』と『スポーツ』をバランスよく取り入れることだといいます。
創造性のテストにおける、創造性スコアが平均以上だった人は、幼少期に時間の約15%を『遊び』に費やし、約13%を『スポーツ』に費やしました。
一方で、創造性スコアが平均以下だった人は、幼少期の時間の約22%を『スポーツ』に費やしたが、約10%しか『遊び』に費やしませんでした。
創造性のために大切なことは、一方に偏らない「バランス」です。
スポーツを遊びと捉えることが最高かもしれません。
遊ぶことも無駄ではないということですね!
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