- TOP
- 東京都
- 世田谷区
- 0歳〜6歳の教育園《ラバント世田谷園・ラバント八雲自由が丘園》
- タイムライン
- 親育(比較の考え方)
いろいろ
親育(比較の考え方)
様々な子育て本でも 「比較はいけない」 と書かれているものも多いです。 多くのお父様・お母様も 「比較はよくない」とお考えではないでしょうか。
しかし 「比較はいけないけど、子どもは親から教えてもらえないと一歩遅れる」という理屈はご理解できるかと思います。
「比較について混同して考えてしまう親御様は多いのではないかな。」と思ったので、続きを書きます。
「比較をしない」と「周りと比べる」 とは、全く違っていて、前者は「親の立場」 での比較、そして後者は子どもたちが 「自分が (クラスやグループ内の)どの位置にいるか」を感じる・知る為の比較で、
同じ 「比較」 という言葉でも、 使われているステージと言うか、 バックボーンが全く違うのです。
でも「比較」という言葉は同じなので、 立場や次元などは考慮されず 「同じもの」と捉えやすい。
「知識や経験のない人でも違いを発見できる」のが『比較』 という方法。
子どもたちはまさに、 「知識や経験」はまだ少ないので、 多くの子がこの 「比較」を使います。
特に兄弟がいると、 僕と弟、 どちらの方が愛されているか? 大事にされているのか? 親に好かれているか? と、頻繁に親の姿勢や対応の仕方を「比較」 して確認しています。
だから子ども達からクレームがつく事があるのも納得です。
「お母さんは僕よりも、弟の方が好きなんでしょ。 だからいつも僕ばっかり怒るんでしょ!」 という話を聞いたり…。
他にも 「学校の先生が、 一部の女の子にだけ優しくて、他の子には厳しいんだよ。 これって贔屓だよね。 差別だよね!」とか...。
これも「比較」しているから感じる事です。
「そうだよね。 差を付けたらいけないよね」 「平等・公平じゃなきゃダメだよね」と思われます。
いえ、それも正しいのです。 子どもたちにはできるだけ 「平等・公平」 に接してほしいです。
ですが「それが世の中のスタンダード」ではありません。実社会では、 入試の時からもうテストの点数で合否が変わります。 その試験を受けた人の学力を「比較」して、受かる人、 落ちる人が
明確に分けられます。
会社に入る時も同じ。 入社試験は、学力試験や面接、その他さまざまを、 「比較」をして、何十人何百人の中から数人を採用します。
採用された後もずっと比較され続けます。「人事評価」というものです。その人の報酬はこの「人事評価」で決まります。
もっと言えば、その人の生涯年収がこの「比較」によって決定され、 それは退職後の年金額にまで影響してきます。
それに一生のパートナーを決める時や、 人を好きになる時だって 「あの人のココが良いから好き」とか
「何人かの中でこの人がいいな」という比較をした後に決めているはずです。
そう。私たちは、 日常的に比較をしているのですね。(ちょっと視点がずれてしまいましたが…)
「運動会で、手を繋いで一緒にゴールする徒競走」とか「主役が何人もいる劇の発表会」とか・今は少なくなりつつありますが、これが当たり前に行われていた時代もあります。
これって、それこそ 「比較をするな」「子ども達を平等にせよ」 「比較が差別やいじめにつながる」という親からのクレームに、 学校がとった苦肉の策だったのですが、
こんな事が「子ども時代と、実社会の乖離 (子どもが間違った環境でそのまま成長し、 実社会から脱落してしまう)」に繋がのかもしれません。
これらは「比較」 を表面だけで 「良い・悪い」と判断しているからこういう発想になるのです。
先ほど『子どもたちは、「知識や経験」はまだ少ないので、多くの子がこの 「比較」 を使います』 と言いましたが、
「家庭」での兄弟の比較と同じように、 学校のクラスや、同じスポーツをするチームメイトなどの組織で、 「自分はここにいるみんなの中でどこに位置しているのかな?」という事を確認するためにも比較をします。
なので結論を言ってしまうと『比較』は常にある 。 のが当たり前で、 私たちの周りは常に「比較だらけ」 ということです。
だからこそ…。
長くなりましたので、続きは明日へ。
本日もありがとうございました。
ラバント保育園
その他のタイムライン
-
いろいろ
小さな事を大切に
「一事が万事」という諺がある。「一つのことを見れば、他の大方のことが推測できる」...
-
いろいろ
一日の計は朝にあり
「一年の計は元旦にあり」「一日の計は朝にあり」は、共に広く知られている諺である。...
-
いろいろ
生活習慣
「習慣」とは、習ったことを長い間貫き通し、繰り返し行ううちにそうすることが決まり...
-
近況
テレビ朝日で放送されました
5月24日(日)のサンデーステーション 5月25日(月)のグッドモーニング ...
-
いろいろ
古典に学ぶ
『実語教』というのは、平安後期に起源を持つ子供向けの道徳教科書である。江戸時代...
-
いろいろ
一言添ええる温かみ
電話をかけると、親しい間柄であれば大抵の場合「お世話様になります」という言葉が添...
-
いろいろ
幸せは、感謝の中にしかない。
人は誰でも幸せを求めて生きる。幸せは万人の願いであり、望みであり、例外はない。不...
-
いろいろ
言葉は最高、最上の文化
大自然の持つ力には、人智の粋を集めても到底太刀打ちできない。それほど強大、巨大な...
-
いろいろ
「敬語」は、日本独特の言語文化
日本人は、昔から「敬語」を用いて相手を敬う心を育ててきた。相手と自分との関係、立...
-
いろいろ
返事は相手の為にするもの
返事をするのは本人である。だから、元気よく返事をするのも、大きく言うのも小さく言...