- TOP
- 東京都
- 世田谷区
- 0歳〜6歳の教育園《ラバント世田谷園・ラバント八雲自由が丘園》
- タイムライン
- 親育(比較の考え方②)
いろいろ
親育(比較の考え方②)
子どもたちは自分を確認するためにも 「比較」を多用しているのです。
では、なぜ子育てをする母親に対して「子ども達を比較しないで」 と言うのか?
それは、私たちの仕事は 「正当に子どもの評価をする」ことではなく、 「子どもたちが自分に自信を持ち、自分の能力を高め、自分の人生を有意義に過ごしてもらえるように育てる」ことだからです。
その為には、もし子どもたちが自分と周りと比べて、落ち込んでいたり、落胆してやる気を失っていた時があっても、できるだけ早く、そこから脱出させてあげなければなりません。
子どもの落胆に同調したり、「かわいそう」と同情するのではなく、 「そんなことはないよ! あなたにはこんなに良いところがあるじゃない!」と言ってあげられたら、 子どもが感じていた 「自分の低い評価」をガラッと変
えてあげることができるのです。
もしあなたが仕事上で他のできる人と比べて「私は容姿もよくないし、要領も悪いので、仕事でも成績が伸びないし、 上司に怒られてばかりなんだ」 と落胆して誰かに話した時、
「何言ってるの。 あなたには○○ができる、誰にも真似できないこんな良さがあるじゃない。 苦手が分かっているのなら、 それを乗り越えれば 『鬼に金棒』だよ!」 と言われたらどんな気持ちでしょうか?
一方「そうだね。 あなたの言うとおりだよ。容姿も悪いし、要領も悪い。 その上愛嬌もない。最悪だよね」 と言われたとしたら、どうでしょう?
前者と後者、言われた時の気持ちには、 大きな違いがあると思います。
前者のように言われたら 「そうか。じゃあ、もうちょっと頑張ってみようかな?」 と思うかもしれませんが、
後者のように言われたら 「あぁ、もうやる気がなくなる。この仕事向いていないんだな。 もう会社やめようかな?」と思ってしまいませんか?
少なくとも前者の方が気持ちが高まると思うのです。 それを自分が落胆している時に言われたら、 心への響き方は相当違います。
ちなみに後者は「比較でしかその人の価値が分からない人の言葉」 で、 前者は「その人の良さを見つけられる目を持った人の言葉」なんですね。
特に親は、子どもが小さいころから一緒にいて、常に子どもを見ているのですから、 決して「比較でしか価値が分からない人」ではなく、その子の良さをちゃんと見極められる「人」 であるはずなのです。
子どもの一番近くにいて、 その子の良さを誰より知っている方だからこそ 「比較」ではなく、「その子の特筆すべき良さ」 を知っておいてほしい。
子どもの気持ちが凹んでいる時には、できるだけ早くそこから脱出させてあげてほしいし、それができる人であってほしい。
その為には「比較して評価する癖」 があるとしたら、 それはやめて 「良いところをよく見てきちんと把握しておく」ようにしてほしいのです。
「比較」 の違いのお話。
長編になりましたが、ありがとうございました。
明日もお待ちしております。
ラバント保育園
その他のタイムライン
-
いろいろ
≪三つ子の魂百まで≫
幼い時に形成された性格は、老年期になっても変わらないということの教えとして、この...
-
いろいろ
≪合奏がもたらす子どもへの効果≫
幼児期に取り組む合奏は、子どもにどのような影響を与えるのかについて、お話していき...
-
いろいろ
≪幸福度は人間関係で決まる?≫
人が感じる幸福度は、50%が「人間関係」で決まると言われています。 それは、子...
-
いろいろ
【教育は「ちょっとの無理」のさせ続け】
教育というのは、「そのままにしておかないこと」「もっと良くし続けること」に他なり...
-
いろいろ
≪温かい給食とお弁当≫
当園は、自園調理ではありませんが、提携している業者に給食を作ってもらっています。...
-
いろいろ
≪ラバントは右脳教育を取り入れています≫
ラバントでは、右脳教育の一つとしてフラッシュカードを取り入れています。 フラッ...
-
いろいろ
≪右脳はどのように育てる?≫
脳には右脳と左脳があり、右脳は感性脳やイメージ脳、左脳は言語脳や論理脳と言われて...
-
いろいろ
≪育ってほしい10の姿≫
平成30年度4月から、幼児教育に関連する、文部科学省の「幼稚園教育要領」、厚生労...
-
いろいろ
≪異年齢保育って何が良いの?≫
当園は、異年齢保育です。 0~5歳の子ども達が通園しています。 一斉に活...
-
いろいろ
【なんとなく育てていたら、なんとなくしか育たない】
私達は、「先生」という志事をしています。 なぜ私達が「先生」をできているの...