- TOP
- 東京都
- 世田谷区
- 0歳〜6歳の教育園《ラバント世田谷園・ラバント八雲自由が丘園》
- タイムライン
- 親育(運動が必要な理由)
いろいろ
親育(運動が必要な理由)
東京大学名誉教授、教育者汐見稔幸先生はこう述べています。
教育には昔から、『知育』『徳育』『体育』があるといわれてきました。このうち知育、徳育については比較的よく語られるのですが、それに比べて体育の方はその重要性が指摘されることが少ないようです。
しかし、私はこの体育こそが第一義的に大事だと思っています。身体の能力を育てるということは、いくつかの内容を含んでいます。これは単に病気をしないとか身体の運動能力が長けているということではなく、環境の変化に非常にしなやかに順応できるとか、五感がしっかりとはたらいているなど、すべての身体機能を含んでいるのです。
なぜ第一に身体の能力を育てることが大事かというと、ひとつは歳をとってからも好奇心を旺盛に持ち、がんばってやろうという気になる人間というのは、基本的には身体が健やかに育っているというか、
身体から意欲がわいてくる。逆に身体が弱るとなんの意欲もわいてこない、ということがまずあるからです。
「その基礎を幼いうちにつくる」「それ以上に、私はまだうまく表現できませんが、人間がなにかを本当にわかる、悟る、納得するというような時は、身体と心を総動員してわかっていくしかないのだと思っています」 「だから、幼いうちはすぐに「頭だけ」を考えずに、リズムや身体表現などを含めた、身体全体でものごとに対していく力を育てなければなりません。身体のはたらきを鍛えるのです。 それは別のいい方をすると、人間の中の自然を鍛えるということです」
「その内なる自然をしっかり育てていくためには、自然の中で具体的な自然のさまざまに適応して、そのことを通じて、できるだけ子どもの持ってい自然性を伸ばしていくしかないのです」
と、あります。
まず、「知育」「徳育」「体育」の中で、第一義的に重要視するべきは、「体育」であると汐見先生は述べられていますが、 この指摘にはまったくもって同意であります。
あるいは、大同意と強調したいほどです。
子どもたちのゆたかな発達を考えるときに、何にもまして重視するべきは、「からだ」であるということです。
「ことば」 「リズム」が重要でないという意味ではありません。 いずれも人間発達の根幹にあるものですが、それにしても、ちょうどことばやリズムを下支えするものとして、「からだ」があるといえば、少しわかりやすいでしょうか。
身体はからだとしてつねに存在するけれども、ことばもリズムも身体なくしてはあり得ない、非常に広い概念を含む項目です。
ラバント保育園では室内でも公園でもたっぷりと体を動かします。できるために運動しているのではなく、幼児期に体をつくるステップとして着々と日々を積み上げているのです。
その経験から「できるようになった」「自信が湧いてきた」と自己肯定が高まるのです。
続きは明日に致します。
本日もありがとうございました。
ラバント保育園
その他のタイムライン
-
いろいろ
親育(吃音とチック)
以前こんな相談をいただいたことがあります。 「吃音・チック」についてです。 ...
-
いろいろ
親育(親子関係)
~親子にとって血のつながり~ 特別養子縁組を組まれたSさんのお話 子ども...
-
いろいろ
親育(幼児は天才)
ラバント保育園で使用させていただいている教科書「日本の美しい 言葉と作法」は登龍...
-
いろいろ
親育(ルールの守り方)
各ご家庭でのルールはありますか? 口が達者になってきたり、我が強くなってく...
-
いろいろ
親育(子どもが欲しいもの)
11月が終わり、12月と言えば「クリスマス」ですね。 保育園では次の参観日に向...
-
いろいろ
親育(声を出す効果)
世田谷園・八雲園共に目に見えて感じることがあります。 それは声がパワフルに...
-
いろいろ
親育(芸術の醍醐味)
連絡帳からも「楽しみです」とお声を頂戴しております。八雲園のお友だちは開門前から...
-
いろいろ
親育(こどもに子どもに伝えたい祝日)
母の日や父の日 (ファミリーデー) 敬老の日など身近な人に感謝を伝える日はいくつ...
-
いろいろ
親育(子どもとクッキング)
皆様はご家庭でお子様とお料理をされますか? 子どもの世界ではまず、おままご...
-
いろいろ
親育(お疲れレベル)
11月4週目が始まりました。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。月曜日にこのテー...