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親育(集団生活から学ぶもの)
基本的に幼児期の子どもは、人の気持ちを推測することが難しいものです。自分のことで精いっぱいで、友だちの気持ちはどうかな?と考えたり関心を持ったりしないのです。
喜・怒・哀・楽、 それぞれの表情の写真を見せ、答えさせる心理テストでは、4歳までの子は不正解が多く、5歳になってようやく正解するようになります。
また、4歳までの子どもは、「自分が知っていることは相手も知っている」と思い、自分の心と他の人の心の区別ができていません。
自分は知っているけどあの子は知らないだろう、という推測ができるようになるのは、4歳を過ぎてからです。
人の気持ちがわかるようになるには、まず、その子自身の心が豊かになることが大切です。先にも述べたとおり、自分が感じている気持ちに対して、周りの大人が語彙を与えていくことで、
気持ちと言葉がつながっていきます。周りの人が言葉で説明してあげないと、頭の中からいきなり言葉が出てくることはないのです。
「うれしい」「悲しい」 「切ない」「すがすがしい」 「ワクワク」 「イライラ」など・・・・・・幸いにも日本語には、感情を表す言葉が豊富です。
子どもは、親や周りの大人が発する言葉から、感情を表す言葉を学びます。いろんな言葉で話しかけることで、子どもは気持ちを表すたくさんの言葉を獲得していきます。
親や周りの大人が、「ムリ」 「ヤバい」 「ウザい」「疲れた」 しか口にしない環境で、豊かな心は育ちません。親自身が、豊かな言葉で過ごすよう心がけましょう。
しかし実際のところ、「人の気持ち」を育む一番の場所は、集団ではないかと思います。
ラバント保育園では縦割り保育そして、1室の保育室、1軒家で1日の生活を共にします。
何か起こった時は、みんなで話し合います。当事者でない子もいますが、全員を集めます。一緒に考えるのです。
乳児クラスの子どもは意味が分からないかもしれませんが、その場を一緒に共有することで不思議ですが、雰囲気を感じ取るのです。場の空気を感じ取るのは悪い事ではありません。
理解する能力も上がるからです。
今年も残り僅かになりました。早いですね。
本日もありがとうございました。
ラバント保育園
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