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親育(体験が経験になる)

更新日:2024.3.22|1(2週間) / 106(累計)

親育(体験が経験になる)
保育園や幼稚園における行事についてまだこのような声がささやかれます。「先生が主導の行事は必要?」「子どもはやらされている」 主導ではなく非日常の提供です。やらされているのではなく、初めての体験です。
言葉の使い方、伝え方、捉え方で、考えや思いが交わらないことは非常に辛いし悲しいものです。

ラバントの保護者様に行事のあり方について伝えます。
園行事は普段の園生活では経験できない「ハレの場としての行事」です。ハレとは「晴れ」のことで、ふだんとは違う「特別な場」「非日常な場」というような意味です。
園行事は、通常の保育の環境とは異なる場所や体験をともなうものですが、見方を変えれば、それは子どもにとって貴重な社会体験であり、異文化体験でもあります。 子どもは冒険心が旺盛ですから、新しい環境には興味津々、
大好きな先生や家族が見守ってくれていれば、どんな場所も安心して飛び込んでいくことでしょう。

ここで大切なのは、行事体験をその場限りで通過してしまう 「体験」ではなく、積み重ねにより子どもたちの「経験」にしていくことです。
また、行事はいうまでもありませんが、ひとりでは成立しません。 クラスの多くの仲間といっしょに取り組む喜びを感じることこそが、様々な行事を「体験」する醍醐味です。
音楽発表会では、器楽合奏をされる園も多いです。鍵盤、太鼓、キーボード、シンバルなどそれぞれに任されたパートや役割があります。そのうちひとつでも不在になったり、音が壊れてしまったら、合奏自体が成り立ちません。ひとりがみんなを支えている。みんなが心を合わせる。思いを重ねる。それが、集団で協同する喜びなのです。
共通の目的に向かって、共にはげみ、集団による「協同性」をはぐくみながら、それを子ども一人ひとりの「経験」にしていくことが、乳幼児期における大事なことのひとつではないでしょうか。

本日もありがとうございました。
ラバント保育園
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