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「敬語」は、日本独特の言語文化

更新日:2019.6.27|1(2週間) / 117(累計)

「敬語」は、日本独特の言語文化
 日本人は、昔から「敬語」を用いて相手を敬う心を育ててきた。
相手と自分との関係、立場、親疎の度合いを、敬語という言葉遣いによって伝え合い、使い分けてきた。俺、僕、私などは相手と場面によって適切に使い分けるべきだ。
 「今日は」というのは日常用語である。
それが改まった場面では「本日は」という言い方に変わる。
同様に、普段なら「ーです」という言葉が「ーであります」というような言葉遣いにも変わる。
これらは、いずれもその時や場面や状況に合うように、言葉を変えて相応の敬意を表現する表れである。
日本の美しい伝統の一つとして敬語を大切にしていきたい。

 敬語の根本思考は「互敬」という点にある。吉川英治は、「我以外皆我師」と言った。
「自分以外は、全て私の先生なのだ」という考え方であり、人生を深く洞察した見事な名言である。このような思いで日々を慎んで暮らしたら、その人の人生はきっと心豊かなものになるだろう。
人と人とが、互いに相手を敬い合う「互敬」の精神で日々を送ったら、世の中はどんなに和やかで、楽しく、美しいものになることだろう。
 そのような心を育てる基礎は、日々の言葉遣いから培われ、育まれていくものである。敬語を大切にしていきたい。
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