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お箸を正しく、上手に使う
お箸は日本の食事には欠かすことができない。
大きな大根も、小さな煮豆も挟みあげることができるし、柔らかい物は切れるし、魚をほぐすこともできる。
挟みにくい物は掬い上げて口に運ぶこともできるし、大量の物を小分けにして少量を口に運ぶこともできる。
さらに、お箸は先端部分だけを使うので手を汚すことがない。
お箸は本当に便利で扱い易い。
安全で手軽な食事道具の傑作と言える。
こんなに良いことずくめのお箸だが、正しく持ち、正しく使うことによって初めてその本来の良さが発揮できるものである。
正しく持たず、正しく使わなければその本来の便利さを享受できない。
それは、筆記具の正しい持ち方をしなければ、正しく上手な文字が書けないことと同じだ。
道具はすべて正しい使い方を身に付けてこそ、その本来の良さを十全に発揮できるものだ。
幼い頃から「正しい持ち方、正しい使い方」に習熟できるよう普段から導いていくことが必要である。
なお、お箸の使い方は食事の作法の代表と言ってよい。
要するにお箸は、ゆっくり静かに使うべきである。
せかせか、がさがさと忙しげに使うものではない。
無闇に音を立てるような不作法も慎むべきである。
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