いろいろ
時間の管理
例えば、未来のことは「明日」、過去のことは1カ月前でもさらには1年前でも「さっき」「昨日」などと表現してしまいます。
時間軸が混ざっている表現もあります。
子どもは「さっき公園で砂場遊びしたね」と3か月前の話を目をキラキラさせて話すことが
ありますね。
このように、幼児期には時間を大雑把に表現
することが多いのです。
学童期に入ると、このように「時間の感覚」がない子どもにみられるのは、約束がうまくできないことです。
遊ぶ約束をしていても、お互いに何時間も家で待っている、帰る時間が感覚的につかめない為時間になっても帰らない、などです。
携帯も時計も持っていない子どもが、お友だちと時間を決めて約束してくると、親は心配になりますよね。
時間を読めるようになることはとても大事なことですが、まずは、「時間」の感覚を育むよう努めましょう。
では自主的に時間管理ができる子に育てる
5つの方法をお伝えします。
①「時刻」を意識させる
子供にとって「時間」という目に見えないものの認識は、大人が思っている以上に難しいものです。
先ずは親が、会話の中に「時刻」を入れて話しましょう。
例えば
「夕ご飯は、6時に食べましょう」
「明日の朝は、7時に起きようね」
など日頃の会話に時刻を入れて話すことで、時間というものを意識していくことができるでしょう。
当園では、時計を子どもに見せながら
「長い針が12になったらお片付けだよ」等と
時計をみる習慣を身に付けるように日頃から
しています。
②「時間の長さ」の感覚を実感させる
次に子供に時間の長さの感覚を実感させましょう。
1時間はどれくらいの長さか、10分間では、何をどれくらいできるのか、それを感じ取らせることも大切です。
また同じ1時間でも、気の進まない事、楽しみにしている事を待っている時間は長く、好きな事、自分の意志で何かに取り組んでいる時間は短く感じるものです。
それらも踏まえて時間の経過を感じ取らせたいものです。
それには、時計を子供のよく見える場所に置いて、時計を見ながら行動を促すとよいでしょう。
「3時になったらおやつを食べようね。
今2時だから後1時間ね」
「今5時だから、1時間経った6時に、おもちゃを片づけようね」と声を掛けていきましょう。
③「時間の割り振り」を決める
以上のことが身に付き始めてから、初めて
1日の時間の割り振り、時刻に沿った予定を
立てて実践できるものです。
子供と一緒に起床や就寝の時刻、遊びや家庭学習の時間帯などを決め、表にしてリビングなど、目につく場所に掲げておくとよいでしょう。
④立てた予定を見直し、修正をする
実際、時刻に沿った予定を立ててみたものの、思ったように上手くいかない場合は、必ず修正しましょう。
無理な予定を立てても、時間管理能力の習得には役立ちません。
必ず見直しを心がけてください。
そして「時間管理」とは「自分の行動管理」であることに気づかせましょう。
時間は止めることも速く進ませることもできません。
時間内にすべきことができる、決められた時刻に行動できる、そこがポイントです。
もし予定通りいかない場合は、今一度、その時間内にすべきことを細かにリストアップし、見直してみるのもよいでしょう。
現在の私たちの生活は、あらゆる場面で時間に追われていることが多く、時間を管理する能力があるかないかで、大きく人生が変わってくると言っても過言ではないでしょう。
そして親も自らの時間を管理し、充実した生活を送っている姿を見せながら、子供が自主的に時間管理できるよう支援しましょう。
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