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いろいろ
「鍛える」という文化と現代
先生というのは日頃接してる時に慕われるんじゃなくて、去った後に尊敬されるのが一番いい先生なんだ思います
林 南八
今日は、ある本を抜粋して親育をお届けします。
さて、ここで話は変わりますが親育ではもしからしたら子育ての目の前の課題解決には繋がらない記事も多いかもしれません。
靴下を履けるようになるには、どんな声かけをしたら良いの?
姿勢のより良い定着には家でどんなことをしたら良いの?
娘の次の課題は?
など、各ご家庭で毎日子育ての課題と直面し悩まれる方も多いかもしれませんね。
「保育」とは、瞬時の声かけや関わりが大きな成果に繋がると言われています。
つまり、状況・前後の子供の関わりなど様々な事柄を分析し声かけをします。パターン化ではないと言うことです。
個々の性格をみて、関わりをもち指導していくことで集団と個を伸ばすことができています。
毎日のお子様の変化や対応は職員からレポートや教育懇談、登園降園時にお気軽にご相談ください。
では、今日の親育へもどります。
林南八(はやしなんぱち)トヨタ自動車 技術職の最高ポスト技監に11年務める76歳
厳しく叱る父と優しく褒める母
・林さんの人格形成の原点について
林:僕は昭和18年に4人兄弟の3番目で生まれ、いまみたいに保育器なんてないし、戦時中で貧しかったので、1歳くらいの時に疎開先で猩紅熱に罹ってしまった。39度の高熱が続いたそうですが、しぶとく生き延びたんです。
林:親父は、陸軍士官大学校を出て、若くして大佐になり、最終的には大本営の参謀を務めた生粋の軍人です。私生活はとにかく厳しくてね。僕は体が弱かったからそれほどでもなかったけど、兄に対しては僕以上に厳しかった。ある時、小学校の北村先生が物差しで生徒のお尻を叩いて痣になったというんで、父兄が大騒ぎしたわけ。先生や父兄が集まってる席で、親父は「戦争で負けたから大きなことは言わんけれども、かたわにならん程度ならビシビシやってくれ」とだけ言って、帰っちゃった。
林:あとは、喧嘩で負けて帰ってくると「やり返してこい」って言って、家に入れてくれない。
・一方でお母様はどんな人柄の方でしたか?
林:お袋は水戸藩の大老の末裔で、えらい美人でね。それはともかく、本当に苦労したと思います。食糧難の時代に親父はGHQに捕まっているわけでしょ。聞いた話だと、嫁入り道具を売って生活費を賄いながら、3人の子供を養ってくれた。優しいお袋でしたね。何しろ、親父は厳しく叱る。お袋は優しく褒める。
・安岡正篤師の言葉に「父は子の敬の的、母は愛の座」とありますが、まさにそのような役割を果たされていたのでしょうね。
林:その通り。最近は母親が高学歴化して、加えて少子化でしょ。子供に向かって「あぁしろ、こうしろ」「いつまでやってるの、バカじゃないの」と子供が自信を持たない。「豚もおだてりゃ木に登る」でね、やっぱり褒める人と叱る人がそれぞれいないとダメですね。
名前に込められた思い
・南八と言うのは珍しい名前だと思いますけど、その由来はなんですか?
唐の時代に南星雲という名将がいまして、彼は南家の8番目の子供だったことから俗称を南八と言うんです。唐を代表する文人・韓愈がその南八を称える漢詩を書いておって、そこから取ったと。
名将・南八にあやかると共に、日本が南の方角に末広がりに繁栄していく要の男となれ、との願いを込めて、親父が名付けてくれたと聞いています。
・お父様の深い思いが伝わってきます。
小さい頃は変わった名前で嫌だったけれど、中学校に進学した折、名前の謂れを解説してくれてね。その時、親父が韓愈の漢詩と一緒に明治天皇の御製を筆で墨書して渡してくれたことも、印象に残っています。
「おほぞらに そびえて見ゆる たかねにも 登ればのぼる 道はありけり」
大空に高く聳え立っている険しい嶺々であっても、登っていけば自然と登り得る道はあるように、どんな試練や逆境が降りかかってきても、一歩一歩に進んで行けば必ず道は開けていく。その当時はよう分からんかったけど、いま人生を振り返ると、つくづくその通りだなと思います。
さて、お父様の役割はなんですか?お母様の役割はなんですか?
模範解答はありません。各ご家庭によって違うでしょう。
保母さん。と呼ばれていた時代から。保育士と呼ばれる先生の存在は、時に威厳のあるお父さんになり。柔和がお母さんになる。そして、指導者でありながら、子ども以上に子どもになり遊ぶ。
先生というのは、1日の保育の中でいろんな顔を持ちながら子どもたちと接しています。
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