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いろいろ
「私的空間」とは何か?
私的空間とは、思うように行動ができる空間のことです。
食べたい時に食べ、遊びたい時に遊ぶ。
自分が好きなように振る舞える、自分だけの空間です。
この空間はとても居心地が良く、外の世界での疲れを癒してくれる場所です。
そこでは「私」を基点に物事を考えることができますから、全て自分でコントロールができ、緊張感は全く存在しません。
ところで、昨日の「人間関係」というテーマで配信した親育に続き、今日のテーマに入ります。
人と人との関わりには、一種の緊張がつきものです。
それは、先生や上司など目上の人だけに限りません。同僚や同級生、下級生や部下に対しても同じように緊張感は必要です。
この場でさす、緊張感とは身体が強ばって、言いたいことも言えないというような、神経を硬直させる緊張感ではありません。
身体も心もだらけていない状態のことです。
人は、人間関係がだらけて緊張感がなくなると、全てに置いて「私」を優先的に考えるようになります。相手のことを考える、心の余裕がなくなります。
ゆとり世代、さとり世代の若い人は上司との関係を苦痛に思う人が増え、会社の中でも自分の世界を創りあげてこもる特徴があると言われています。
私的空間を創り緊張感がないと、「けじめ」がつかず私用電話をかけたり、友人と連絡を取り合うということが起きる、家のように振る舞うようになるのです。
「けじめ」がなくなると、自分と人との距離感がわからなくなってしまいます。
人と人とは、距離感を持って関わっています。どんなに親しい間柄でも、家族でも、ふさわしい距離感を保つことが求められます。
「距離感を保つなんて、他人行儀なことはできません」という声もあるかと思いますが
ここでお話している距離感とは
常に「相手を敬うこと」を基本とした中での距離感なのです。
コミュニケーションとは、まず人を敬うことから始まります。
「私」を最優先させている人は、相手のことに無関心です。
人に無関心でいる限り、人を敬うことができません。
昨日の親育を読んだ職員が会議でこんな気づきをくれました。
「今の世の中、いじめや自殺も人ごとではない。そして改めて友情とは、どのように紡いできたのかと考えると難しい。それらを大人が教えていく、見本になっていかなければならないんだと思いました」
サービスが増え、一人で生きていくことができるような気のする社会になりつつあります。
子どもたちが生きる未来は、さらにそのように感じることでしょう。
この時代を生き抜く子どもたちが、人から得る幸せを感じる生き方ができる人に育つことを心から願っています。
4月に取り組む運動活動は、整列の練習から始まるのですがなぜだかわかりますか?
ここ数日整列の復習をしました。
整列とは実に難しい。
お友だちの後ろに並ぶ。前のお友だちの頭を見て揃えて並ぶ。列に入れなかったら後ろにつく。
一人一人の意識と呼吸、心が合わさってできる活動なのです。
本日もありがとうございました。
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