- TOP
- 東京都
- 世田谷区
- 0歳〜6歳の教育園《ラバント世田谷園・ラバント八雲自由が丘園》
- タイムライン
- 行く先と帰宅時刻を伝える大切さ
いろいろ
行く先と帰宅時刻を伝える大切さ
「博之ちゃん。あのね、聖子がまだ帰ってこないんだけど、あなたどこへ行ったか知ってる?」/部屋は沈黙していた。そうだ!きっと博之は自殺しているんだ!雅子は恐怖に駆られて、部屋の扉をどんどん叩いた。/「博之ちゃん、開けて、お願いだから!博之ちゃん!」/部屋の戸は荒々しく開けられた。あまりぱっと、労りもなく、内側へ引かれたので、雅子は体の重心を失ってよろけた。/「聖子が帰って来ないのよ。どこへ行ったか知らない?」/「知るわけないでしょう。僕、聖子とここ一か月ぐらい話したことないもの」/「そう」/「僕、勉強してるんだから、邪魔しないでよ」/「そう、じゃあね」
曽野綾子著『虚構の家』(文藝春秋)
娘を案ずる母親の雅子の不安、それを癒す言葉もない博之の冷淡と非情。大学教授呉由一郎一家の、これが荒涼たる家庭風景である。このような家庭は例外かもしれないが、必ずしもそうとも断じ切れないうそ寒さも感じてしまう。ごく身近な、小さな「言葉と作法」の躾を忘れた家庭が辿るであろう当然の道行きを、この小説は我々に暗示している。
その他のタイムライン
-
いろいろ
観を磨ぐ
「観」とは、見方、考え方の謂である。人生をどう捉えるかが人生観、教育をどう捉え...
-
いろいろ
善意の強制、価値ある強制
個性尊重、児童中心主義、自主性を伸ばす教育、などの美名のもとに、「強制は悪だ」...
-
いろいろ
愛があるから、叱るのだ
「叱るより誉めよ」「叱り方が悪い」「相手を傷つけないように叱れ」などとよく言わ...
-
いろいろ
教育は不易の部分こそが大切
学習指導要領の改訂部分はごく一部だ。それなのに、その変わった部分ばかりが大きく...
-
いろいろ
他者改善は、まず自己改善から
「研究」は、昔も今も学校で盛んに行われている。学校現場で言う「研究」とは、「子...
-
いろいろ
学力の根本は、聞く力
学力の高い子供、伸びる子供は、例外なく「よく聞く」ことのできる子である。教師の...
-
いろいろ
頼まれたら、断らない
多くの人の中から、この人ならやれるだろう、この人ならやってくれるだろうと見込ま...
-
いろいろ
智恩、感恩、謝恩、報恩
「智恩」とは恩を知ること、「感恩」とは恩を感ずることである。それは人として当然...
-
いろいろ
安心、安定、秩序、格差
安心して日々を過ごせることほど幸せなことはない。その安心は安定から生まれる。収...
-
いろいろ
聞き耳アンテナを磨く
子供の言葉の乱れを正し、言葉遣いを教えるには、その時その場で指導することが効果的...