いろいろ
素直さの正体
あれから三十年余を経て、いよいよこの言葉の重さを実感している。素直な人は順調に人間として成長し、年とともに相応の地位を得て活躍の舞台を広げている。素直さを欠くものは、結局世間に認められぬまま終わっていることが多い。むろんそれのみではないが、一般的には「素直さ」こそが「伸びの要件」と断言できる。
では、その素直さ、とはどういうことであろうか。それは、相手や他者の言動を「受け入れる」「受容する」ということだ。素直でない者は、受容を拒み、疑い、時には反発して抗い、時には敵対する。
忠告や忠言は、時に耳に逆らい、人を不快にするが、素直な者はそういう自我を抑えて、まずは「受容」する。換言すれば「自分の現状を否定し、破壊し、相手の言を受け入れる」のである。反対に、現状に固守する者は、その場に留まる。その場に留まる者は「伸びない」ままで終わる。
他者の忠言、忠告、叱正、注意を、ひとまずは有り難く「受容する」ことが「素直さ」の正体であり、伸びる鍵だ。
その他のタイムライン
-
いろいろ
返事がその人の性格も作る
西尾実教授に「言いにくいことば」という随筆がある。嘗て、国語の教科書にも載った一...
-
いろいろ
素直さの正体
さる先輩に「伸びる人と伸びない人の違いは何か」と問うたことがある。先輩は、まるで...
-
いろいろ
行く先と帰宅時刻を伝える大切さ
夜の十時を過ぎても帰宅しない娘を案じて母親が長男にその迎えを頼もうとする場合の描...
-
いろいろ
意味の深い食事の挨拶
食事は毎日三度、ずっと続けられる楽しみな時間であり、大切な営みだ。家族揃っての...
-
いろいろ
親しみと労りのマナー
お風呂に入ったり、出たりする場合の挨拶はあまりされていないようだが心を繋ぎ合う...
-
いろいろ
本来の意味を知って本物の挨拶を
「お早うございます。」という朝の挨拶の意味は、「早くから元気に精を出して立派です...
-
いろいろ
挨拶の本義は相手の心に近づくこと
現在の一般的な表記では「あいさつ」と書くことが多いので「挨拶」と漢字で書ける人は...
-
いろいろ
こどもの日
明日は、「こどもの日」 お父様お母様、子どもの日がどのような日かお子様に伝...
-
お知らせ
5月の運営状況について
緊急事態宣言が5月末まで延期となりました。 4月は、各ご家庭の前向きに...
-
いろいろ
今人が見つめ直す時
新型コロナウイルス感染症が日々の日常を奪う中で、我々はどのような事に「気づき」を...