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小さな事を大切に

更新日:2020.5.28|2(2週間) / 122(累計)

小さな事を大切に
「一事が万事」という諺がある。「一つのことを見れば、他の大方のことが推測できる」という意味だ。
 小さな持ち物にも必ず名前を書くような心配りをする人は、忘れ物も少ないし、探し物も少ない。万事に亙って無駄なくきちんとできる人である。

 反対に、脱いだ履きものをきちんと揃えられないような人は、とかくだらしがなく、忘れ物も多く、いつも探し物に時間をとられ、全体としての仕事の能率も上がらないことが多い。そういう人は、服装などにもどこかゆるみがあってきちんとした締まりを欠いていることが多い。
 
 ここでは、持ち物への記名、明日への準備、うがいや手洗いといった日常生活の小さな実行の大切さを教えている。それらの些事を疎かにすることなくできるという心遣いが、実はその他のいろいろなことに及ぶのである。「凡事徹底」に努めたい。

貧困の一農民から大学者、大教育者となった二宮尊徳先生は「小を積んで大と為す」(積小為大)という名言を残している。身辺にあるほんの小さな一つ一つのことを大切に扱い、心を込めることがやがて大きな事を為し遂げる本になるのだという教えである。味わうべき至言である。
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