いろいろ
跡見よ蘇婆訶
脱いだ衣類を「きちんと畳む」のは美しい行為である。眠りから目覚めたら、心地よい睡眠を恵んでくれた布団やベッドをきちんと整えておく心遣いは美しい。用のある時にはさんざんお世話になりながら、用が済めばどうでもいい、というのでは心が貧しく淋しいではないか。
上掲の「跡見よそわか」の「跡」は足跡、「見よ」は「見なさい」、「そわか」は「蘇婆訶」と書き「成し遂げる」という意味の仏教語である。これは一種の呪文のような唱えごとだが「何か物事をした時には、それがきちんとできているかどうかを見直し、確かめよ」という教えである。
幸田露伴は娘の文にこの言葉を繰り返し教えた。「もういいと思っても、この呪文を唱えてもう一度見直すものだ」と、自分の行いの最後まで責任を持てと説いた由である。
その他のタイムライン
-
いろいろ
親育とは?
ラバントは、ご家庭と保育園の両輪が合わさるところに子の成長があると考えております...
-
いろいろ
挨拶の大切さ
「挨拶」は、良い人間関係を築くのに、とても大切なものです。 子どもにとって...
-
いろいろ
どんな子どもに育ってほしいですか?
世のお母様は自分の子どもに、どのように育ってほしいと願っているのでしょうか? ...
-
いろいろ
良質な教育 × 長時間預かり
就学前教育は生活教育と言われます。 幼稚園受験・小学校受験は「親の受験」と表現...
-
いろいろ
本来の意味を知って本物の挨拶を
「お早うございます。」という朝の挨拶の意味は、「早くから元気に精を出して立派で...
-
いろいろ
行く先と帰宅時刻を伝える大切さ
辿る夜の十時を過ぎても帰宅しない娘を案じて母親が長男にその迎えを頼もうとする場面...
-
いろいろ
返事がその人の性格も作る
西尾実教授に「言いにくいことば」という随筆がある。嘗て、国語の教科書にも...
-
いろいろ
素直さの正体
さる先輩に「伸びる人と伸びない人の違いは何か」と問うたことがある。先輩は、まる...
-
いろいろ
返事は相手に為にするもの
返事をするのは本人である。 だから、元気よく返事をするのも、大きく言うのも小...
-
いろいろ
「敬語」は、日本独特の言語文化
日本人は、昔から「敬語」を用いて相手を敬う心を育ててきた。 相手と自分との関...