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孝は百孝の本
昭和歴代首相の指南役を務め、昭和を代表する多くの財界人から師と仰がれた安岡正篤氏の一日一言にも、「親兄弟は本能的、自然的、先天的関係である。そこが子弟や朋友の関係と違うところだ。一家の中では父は厳、母は慈、又は悲でなければならぬ」とある。
父親が厳しく、母親は優しくという役割を担って子供を育てることが望ましく、それが子供に誇りを持たせることにもなる。家族も自分も大切にすることにも繋がるだろう。
厳格と慈悲の気持ちを持ち得る為には、相手のことを本当に理解しようとする利他の心が無ければならない。
このような親の深い愛に気付かせ、親の大恩に感謝し、親を大切にする心を育てたい。自分の体を大切にして、親に心配をかけないようにすることも、大恩に報いる一つである。
『孝経』の意訳
人の身体は、毛髪や皮膚に至るまで、すべて父母から戴いたものである。これらを大切にし、軽はずみに壊したり傷つけたりなどしてはならない。それが親孝行の始まりである。
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