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駄目な事は駄目です
これは実話だが、この両親は「子供の意見を尊重した」立派な夫婦ということになるのだろうか。
何でも子供の考えや意見を尊重することが良いのだというような考え方を「子供中心主義」と言う。戦後の日本にはこの風潮が広まった。教員も、保育士も、親も、学者も、多かれ少なかれこの考えに傾き、ざっと六十年余りが経過した。
その結果、問題のある大人や若者や子供が増え、現在の日本には新しい悩みを抱えつつある。青少年の非行や不登校やいじめは依然として多い。
子供の教育の大前提は、肉体的にも社会的にも未成熟な存在としての子供を認識し、健全な国民に育成すべく、様々な価値ある教育を施していくことである。複雑なことは後回しにして、根本的、本質的で単純明快は原理、原則をこそ教えこむべきである。「嘘をつくな」「駄目な事は駄目なのだ」という基本が大事なのだ。
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