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紀元節から建国記念の日へ

更新日:2020.7.29|1(2週間) / 117(累計)

紀元節から建国記念の日へ
 建国記念の日は「建国をしのび、国を愛する心を養う」国民の祝日として昭和41年(1966)に制定された。二月十一日の建国記念の日は体育の日、みどりの日、こどもの日などと同様、建国を記念する日として、この日を国会で決定したことを示す名称である。

 二月十一日は、神武天皇が日本の初代の天皇として即位された日である。この即位の初日を日本国の紀元とし、終戦まではこの日を紀元節と呼んだ。全国の神社で紀元節祭が行われ、学校でも祝賀の式典が挙行されていた。家々では日の丸を掲揚し、国を挙げてこの日を祝っていた。

 戦後はGHQ(日本を占領した連合国軍総司令部)により「天皇を中心とする日本人の団結力」を高めないようにと、紀元節が廃止された。しかし、やがて日本国民の間に建国を記念する日を制定すべきだという機運が高まり、昭和41年に制定されたものである。

 神武天皇が即位される経緯は、日本の古代歴史書『日本書紀』に記されている。現在では、神武天皇は「起源伝承上の天皇」とされ、伝承では高天原から降臨したニニギノミコトの曽孫にあたる。日向の国の高千穂宮を出発し、諸国を平定し、奈良の橿原野宮で即位された、とある。
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