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成長の祝いと自覚の日に

更新日:2020.8.7|1(2週間) / 124(累計)

成長の祝いと自覚の日に
 親にとって最大、最高の宝は子供である。江戸時代末期の歌人で国学者でもある橘野覧は「たのしみは三人の児どもすくすくと大きくなれる姿みるとき」と詠んだ。全くその通りで、だからこそ子宝という言葉も生まれるのである。

 我が子が健やかに元気で成長してくれることほど親にとって楽しみなことはない。道歌に「這えて立て、立てば歩めの親心」とあるが、我が子の成長を楽しみにする親の心がよく描かれている。そうであるからこそ、子供の病気ほど親の心を悩ませ、苦しめるものはない。

 我が子を病気や災厄から守る人間の力には限界がある。神や仏の力を借りても子供を災厄から守ろうとするもの、子を愛すればこそである。

 七五三は、子供の健やかな成長を神の力を借りて守り、これからの幸せを祈る伝統的な日本の行事である。千歳飴を持たせるのは、千歳にもわたって元気であるように、という祈りと願いを込めた慣わしである。この日は親への感謝や、社会人として成長する自覚を持たせる上での大切な行事として位置づけたい。
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