- TOP
- 東京都
- 世田谷区
- 0歳〜6歳の教育園《ラバント世田谷園・ラバント八雲自由が丘園》
- タイムライン
- 最も難しい「返事」の躾
いろいろ
最も難しい「返事」の躾
もし、この一事が、「常に望ましく」できるようなら、もうそれだけで十分人格者であります。
特に、自分にとって不都合、不快、不利、不承、不満、不平を感ずる場合が難しいです。
こういう場合の返事は、声が小さくなったり、乱暴になったり、無視したり、という「望ましくない」形になりやすいです。
反対に、自分にとって、有利、好都合、同感、共感の事態となれば、その返事は明るく、大きく、爽やかなものになりがちです。
これらは、要するに言葉というものが、その人のその時々の心のありようを反映するものであることを証明していることになります。
つまり、「言葉遣いは心遣い」なのです。
心のありようが言葉を選び、言葉のありようが心のありようを表しているということなのです。
単純この上ない「はい」という形ですが、それを「常に望ましく」行うのは「最も難しい」ことの一つです。
それは返事が本質的に「心のありようの反映」だからです。
『返事の教育は心の教育』と考えています。
辺本、返金、返品、返信、お返しなどの言葉には全て「返」の字が使われています。
これらに共通するのは「相手の手に渡る」「相手に届く」ということです。
相手に確実に届かなければ「返」を実行したことにはならないのです。
「返事」も同じです。
返事によって届けるのは品物ではありません。
届くのは「心」です。
返事は、自分の心を相手に届ける手段なのです。
よい心が相手に届けば、相手は喜んでくれます。
返事の本質は、実は「相手本位」「相手尊重」ということなのです。
それは、「自分本位」「自分中心」「利己、私利、私欲、我儘、勝手」の対極にある心遣いと言えるでしょう。
明るく、爽やかな、そして温かい返事は相手の心をも明るく、爽やかに、そして温かくします。
「最も単純だが、最も難しい」返事の躾の教育は、実は案外易しいのです。
「返事」の本質を子ども達に伝え、躾という愛を注いでいきたいと思います。
その他のタイムライン
-
いろいろ
小さな事を大切に
「一事が万事」という諺がある。「一つのことを見れば、他の大方のことが推測できる」...
-
いろいろ
一日の計は朝にあり
「一年の計は元旦にあり」「一日の計は朝にあり」は、共に広く知られている諺である。...
-
いろいろ
生活習慣
「習慣」とは、習ったことを長い間貫き通し、繰り返し行ううちにそうすることが決まり...
-
近況
テレビ朝日で放送されました
5月24日(日)のサンデーステーション 5月25日(月)のグッドモーニング ...
-
いろいろ
古典に学ぶ
『実語教』というのは、平安後期に起源を持つ子供向けの道徳教科書である。江戸時代...
-
いろいろ
一言添ええる温かみ
電話をかけると、親しい間柄であれば大抵の場合「お世話様になります」という言葉が添...
-
いろいろ
幸せは、感謝の中にしかない。
人は誰でも幸せを求めて生きる。幸せは万人の願いであり、望みであり、例外はない。不...
-
いろいろ
言葉は最高、最上の文化
大自然の持つ力には、人智の粋を集めても到底太刀打ちできない。それほど強大、巨大な...
-
いろいろ
「敬語」は、日本独特の言語文化
日本人は、昔から「敬語」を用いて相手を敬う心を育ててきた。相手と自分との関係、立...
-
いろいろ
返事は相手の為にするもの
返事をするのは本人である。だから、元気よく返事をするのも、大きく言うのも小さく言...