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いろいろ
絵本がもたらす力とは
「本は、赤ちゃんのときから、子どもの人生に何よりも大きな役割をになうべきで あると、私は信じています。親やまわりの大人の助けを得て本に親しむことは、子どもが、幸せ で前向きな人間になる可能性を大きくします。」
絵本の読み聞かせが子どもに与える影響はたくさんあると言われています。
また、実は子どもだけではなく、絵本を読み聞かせる側にも大きな影響を与えていることがわかっています。
1.母と子の絆を育む
子どもにとってお母さんは特別な存在です。
お母さんが子どもに本の読み聞かせをするというのは子どもにとってかけがえのない時間であり、何より愛情を与えていることになります。
子どもは、お母さんの膝の上に座り絵本を読んでもらうことで、心身ともに受け入れられ、愛されていることを感じています。
同時に、お母さんも絵本を読むことで心を落ち着かせることができます。
忙しい家事と育児の中で、子どもと向き合う時間を作るのは中々難しいですよね。
一日の中で寝る前の5分〜10分でもいいのです。
登園では、「先生読んで」という子どもの
声に耳を傾け、すぐに本を読めるよう
心がけています。
「膝の上においで」と伝えると月齢が高い子は
少し恥ずかしがる場面もありますが、
「膝に座る」ということは先生があたえる
安心感や愛情表現だと考えます。
2.心が豊かになる
絵本の挿絵には実はろいろなものがあることを
ご存知ですか。
絵本の挿絵には、絵を見るだけで話が伝わるような、細かな表現がされていたり、写実的な表現で描かれているものがあります。
子どもたちはきちんとこれらを感じ取っているのです。
「子どもにこんな絵が喜ばれるの?」と思うのは単なる大人の先入観かもしれません。
版画や貼り絵、油絵のようなタッチで描かれていたりするような絵本もあり、芸術的要素もあります。
当園では、先生が絵本の読み聞かせをして
印象に残った場面を絵で表現する
絵画の時間を設けています。
最初は戸惑っていた子ども達も、絵画の
時間を重ねるうちに描けるようになってきて
いることを実感します。
3.想像力を育む
子どもは絵本に描かれている言葉や挿絵以外にも自分の中でイメージをしていることが多いです。
ページをめくるごとにそれぞれの場面を
想像しているのかもしれませんね。
この力こそが将来自分で本を読むために
必要な読解力へ繋がっていきます。
4.言葉を育みます
絵本の読み聞かせの本来の目的は
言葉を育むことではありませんが
子ども達が楽しむことによって結果
語彙力が上がっていることを保育の現場で
日々実感します。
子ども達が言葉を自分で選びながら
積極的にお友達や先生と会話を
楽しめるようになってきました。
5.社会を学ぶ
絵本に描かれてある世界はおとぎ話だけではありません。
・主人公を通して生活習慣を学ぶ
・お友達の接し方を学ぶ
・人を思いやることを学ぶ
・色々な生き物や人がいることを学ぶ
絵本の中で疑似体験したことが現実に起こった時、子どもの頭や心の中ではどのような化学反応が起きているのでしょうか。
想像するだけで素敵なことですね。
膝の上に抱かれることで、子どもにぬくもりと安心感が伝わりますので、読み聞かせの効果がさらに高まります。
また、膝の上に座ることで読み手の声や鼓動、話の起伏がダイレクトに伝わるので、子どもとお母さんの世界が共有できることにつながります。
そして、時々こどもの表情を見てあげてください。
特に大きな反応がなくても、じっと絵本を見つめて集中しているようであれば、既にその子は物語の中に入っているのです。
このように絵本がもたらす力は大きいのです。
明日からでもお子さんとの素敵な時間を
共有してみませんか?
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